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漢字には、異體字が數多くある。その中で、學問的、或いは歴史的に見て、最も正しい形の字を正字と謂ふ。
「旧字体」といふのは、戰後の國語國字改革で作られた「新字体」に對する呼稱であり、「旧字体」といふ呼び方は、それ以前の日本にも存在しなかつたし、現在も日本以外の漢字文化圈に於ても存在しないものである。
「旧字体」といふ呼び方には、それ自體に「古臭いもの」とかいふ偏見が込められてゐる。
一方、「正字」の場合、それ以外のものは「略字」、「俗字」などと呼ぶ。
「旧字体」の場合、
のに對して、「正字」の場合は、
といふことである。
時間の流れを考へてみれば、どちらが物事を正確に表してゐるかは明かである。
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